先日、家族で飲み会しました。
私は3姉妹で5人家族。娘たちはみんな結婚して家を出て、それぞれの家族があって、なんだかんだ「元祖・家族」で集まるのは久しぶりでした。一番当たり前だったメンバーが、最近では一番レア。嫌ってほど一緒にいたのにね。


昔ながらの仕事人間で、家のことは(もちろん子育ても)全部母に任せっきりだった父。冷凍食品は使わず何でも手作りで、ジュースはお誕生日の日しか飲ませなかった母。いつも父を立てて、父のいない夕食の場でも「パパに感謝して、いただきます」ってみんなで言ってたなぁ。(おかげで?娘はみんなファザコン)
大人になって思い返すと異常なほど厳しい一面もあって、完璧だと思っていた親も必死でもがいていて、何が正解かも分からないまま一生懸命私たちを育ててくれてたんだよね。想像もしてなかった壮絶な反抗期を、ある程度大人になってから迎えてしまった私は、母をとても傷つけたし、私も傷つきながらもがいてた。みんなも、それぞれ。
「ちょっと、静かにしなさい!」と、騒ぐ(大人になった)私たちに注意しながらもとても楽しそうで、バカな話に涙を流しながら笑って、でもさ、だんだん本当に泣いちゃってた瞬間を私は見ちゃったんだよね。きっと、人生にはたまにこうした【答え合わせ】が必要だと思う。あの時、大丈夫だった?間違ってなかった?どう思った?私はこんな気持ちだったよ。って、答え合わせをする中で、自分の人生を認めて、安堵して、自信に変えて、また今日からそれぞれが歩み始めるような、些細な特別が必要だと思う。「家族でご飯に行く」ということが、大人になるとこんなにも特別なんだね。
「2件目!2件目!!」と憑りつかれたように叫ぶ私たちに「自分の家族を大切にしなさい!もう帰るよ!」と言う母にJRの改札に押し込められて帰ってきたけど、本当に楽しかったです。(後半の記憶は、半分どっかに落としてきた)「この家族で良かった」「この人生で良かった」と思えるささやかな瞬間を感じられるよう、みんなそれぞれの舞台でまた頑張って、また答え合わせしよう。

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