ウェディングプランナーになって16年。
CANOW(カナウ)を立ち上げて(独立して)12年。
16年前は、結婚式の華やかなところや、分かりやすい(お決まりの)感動シーンに憧れていました。(そんな瞬間に立ち会えるなんて、最高!って)
時が経って、プランナーとしても人としても経験が増えて、何より独立してからの12年間はずーっと「結婚式って、なんだろう」って考えています。夢にも出てくる。

目の前の結婚式を相変わらず愛していて、相変わらずその瞬間を一緒につくれることに生きがいすら感じているけど、価値の優先順位はずいぶん変わったみたい。「それは、わたしのエゴなのか」と自問自答することも少なくないけど、新郎新婦や親御さんの表情や言葉に触れるたびに「やっぱりそうだ」と薄いけど硬い確信を何層にも積み重ねて、気付けば12年です。そして今日も相変わらず「結婚式って、なんだろう」って考えています。

今日(2022年8月29日)の時点で思うのは、「あなたは、どう生きたい?」です。結婚式とは、あなたがどう生きていきたいのかを表現する舞台。パートナーとは、意見を交わしながら一緒に答えを出せる関係でいた方が良くない?一緒に節目を喜べる関係の方が良くない?いざという時、自分事のように相談に乗ってくれる友人がいた方が良くない?相手の親にも愛されていた方がいいし、自分の親にも素直に感謝を伝えられた方がいい。ここで言う「の方が、いい」は、ふたりが幸せに生きていける要素になるということです。「の方が、いい」って分かっていながらも、日常の中では出来ないことがほとんど。だから、結婚式のチカラを借りて表現できたら素敵だなと思うのです(よく聞く「結婚式のチカラ」)。「産んでくれて、ありがとう」と言えたことも、なぁなぁになっていたプロポーズをしたことも、大勢の前でビシっと挨拶をしたことも、準備期間ケンカしながらも意見を交わしたことも、結婚式というチカラを借りて、祝ってくれるゲストのチカラを借りて、「そんな自分で在りたい」を表現しているように感じます。

生まれ落ちた環境じゃなくて、じぶんの意思で創れる「第二の人生」だからこそ、それぞれの「幸せな生き方」を考えるきっかけになったらいいし、これまでに既にあった幸せに気付いたらいい。人生で数少ない、ズキュンと衝撃的なきっかけがあるとすれば、自問自答するチャンスがあるとすれば、結婚式は間違いなくそのひとつだから。(そして同時に、いつもじぶんにも「あなたは、どう生きたい?」って問いかけてます。関わる結婚式の数だけ、自問自答してるなぁ。)
少なくとも、社会の最小単位である「家族の幸せ」は、じぶんのチカラでつくれる。力強い夫婦がひと組でも多く誕生するように、わたしはわたしに出来ることを一生懸命していこうって思いながら、昨日の打合せのまとめ書類を作る今日でした。またどんな瞬間に出会えるか、楽しみです!
コメント