わたしは、新郎新婦のおふたりに「気持ちを伝えること」をしつこく提案します。
家族や友人はもちろん、お互いも。
結婚するんだから、お互いを大切に思ってることは言わなくても分かるかもしれないし、大切な結婚式に招待しているんだから、感謝してることはもう伝わってるかもしれません。でも、それは「相手のため」っていうよりは「自分のため」なんですよね。

わたしは、手書きで気持ちを伝えることが好きです。
得意かどうかは考えたことがないけど(ウソ。得意です)、手紙やカードを書くことが好きです。
それは「喜んでくれるかな」ということ以上に、じぶんの中にじわーーっと染み入るものがあるから。だって、文章を書こうと思ったら、その何倍もの場面やエピソードや感情を思い出す必要があるじゃないですか。じぶんと相手との足跡を辿っているみたいで、その結果、今こんな気持ちになれていることが嬉しいなと思うんです。その逆もそうで、例えば今、あまり良い関係を築けていないなと思う時に手紙を書くこともあります。冷静に状況や気持ちを整理して、今後はもっと良い方向に進みたいよ。ということを文章にしたら、気持ちが整うような気がします。

「恥ずかしい」とか「苦手」とか言いながらも、最終的にCANOWの新郎新婦さんはしっかり気持ちを伝えています。それを「やっぱりやめておけば良かった」と後悔している姿は、今まで一度も見たことはありません。「あの時間があって、本当に良かった!」って言ってくれると、嫌われるかなーーってひっそりドキドキしながらしつこく言い続けて良かったなとホッとします。
気持ちを吐き出す経験は、いつでも出来るようでなかなか出来ません。いつでも伝えられる気持ちは、きっといつまでも伝えません。だから結婚式を最大限利用しちゃえば良いんです。誰に何を、どんな風に伝えるかは一緒に考えましょう。「言えて良かった!」って、ホッとした笑顔が何より可愛いなぁって、いつも思ってます。どんな方法なら自分の素直な気持ちを伝えられるのか知っておくと、これから先もずっと気持ちをラクに生きていけると思うんです。
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