21時にしっとり読む「結婚式のおはなし」

Yoshiki&Michika

どれだけ会場を巡っても納得いかなかった花嫁が選んだ、カフェウェディング

おもてなしcafe wedding

初めてお会いしたときの私のメモには、こんな走り書きが残っています。

「入籍だけでいいかな、と思っていた」
「2人が目立ちすぎるのは苦手」
「神前式に興味があるけど、パーティーはカジュアルにしたい」
「結婚式場に見学に行ったけど、なんか違った」

なんだかよく分かんないけど、きっと楽しく進んでいけそうという直感を信じて始まった、ウェディングへの道のりでした。(CANOWを信じてくれて、ありがとう!)目指すは「伝統的とカジュアルの最高の着地点」。

 

カウンセリングでイメージを掴んだ後は、それを叶えられる会場探しが始まりました。いやーー、長い旅だった!笑 「なんか違う」をより強く感じていたのは路佳さん。佳紀さんはどちらかというと「それでいいんじゃない?」という感じ。笑 柔らかで穏やかな雰囲気はふたりの共通点だったけど、「なんか違う」を追求する路佳さんは良い意味で頑固で、自分のこだわりを見つけようと一生懸命考える姿に愛おしささえ感じていました。

 

「実は、大好きなカフェがあるんです」会場探しに終わりを告げたのは、少し言いづらそうに教えてくれた路佳さんの言葉でした。「カフェでやりたいなんて言ったら、困らせるかなと思って」と言う路佳さんに「もっと早く言ってよーーー!!笑」と言いながら、早速お邪魔したそのカフェは、もう、まさに!本格的なウェディングは初というオーナー夫妻の、ワクワクを伴った大きな決断と共に、ふたりのステージが決まりました。基本的には3人での打合せをしつつ、女子だけの方が楽しそう(?)なことは路佳さんと2人で打合せしたり。夜のホームセンターにも2人で行って、木を切ったりペイントしたり。ウェディング前日の夜も、佳紀さんと路佳さん、そして会場のスタッフさんと準備を進めました。『あのーー、そろそろ帰ってください』と私が何度声をかけても帰らないおふたり。明日は大事な日よ?まぁまぁ朝も早いのよ?とそわそわする私をたぶん見て見ぬフリをして、遅い時間まで準備に没頭したおふたりは、やっぱり頑固(笑)「大橋さん、見て見て!ふたりの名前を縦書きで並べて書くと、横書きでふたりの名前になるの!」と聞いて、人類史上最大の発見だ!と本気で興奮した私もまた、相当ハイだったんでしょうね……!

明日の為に、たくさんの人が真剣に楽しんでいる様子を見て感じながら『なんか、今この時間が楽しい♡』とつぶやいた路佳さん。準備期間の最終日を、そんな満たされた気持ちで迎えられたことを心の底から嬉しく思ったと同時に、その『結果』である明日は、 きっとすごい日になるんだろうと予感しました。

当初の希望通り、挙式は神社で。厳かな雰囲気の中、ピンとした空気に包まれて執り行われました。挙式の後は『堅苦しさ』のきっと正反対にある、心地良いカジュアルなパーティーを。変に気取らず、等身大で、大好きな人とモノに囲まれた、あたたかくて、ふんわりした時間でした。一応(?)進行表はありましたが、 それは本当にただの『大枠』で、詳細はすべて当日の即興だったような気もします。やっぱり机上で考えたものがすべて予定通り進んで、そう進むことが必ずしもベストではないと、改めて感じたウェディングでした。

 

ゲストにもみくちゃにされながら楽しんでいるおふたりを見守っていると、『準備間に合うかなーー』と不安がっていた表情や『ワクワクしてきた♡』とキランとした瞬間や『大丈夫!!!』と励まし続けた電話や、くだらないことがツボにはまって、一緒に笑い転げたあの日や、送り合い続けた膨大なメールや、今日までの全部がぶわーーーーっと蘇ってきて、こういう時のこの感情は一体どう表現したらいいんでしょうね。

 

そしてこのウェディングを成功させるにあたって惜しみない協力をしてくださった会場のスタッフさん。当日に関わってくれた全てのメンバー。本当に本当に、感謝しかありません。大好きな場所で、大好きなひとに囲まれて、本当におふたりのことを大切に想うスタッフと一緒に、ここまで自由に創りこんだおふたり。正直、私、羨ましいです!

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