「相談したいです」のご連絡をくれたのは、季恵さん。多分だけど、将史さんは「連れてこられた」んだと思います。笑 でも、気付けば結婚式以外の話で盛り上がって、ひとまずプロデュースの件はお持ち帰りいただきました。(え?)そんなこんなで始まったウェディングチームは、本当に時間をかけて丁寧に準備を進めていきました。建築のお仕事をしている将史さんはモノの本質を見る目が流石で、そんな「職人の話」が最高に面白かった!そして季恵さんは「丁寧な暮らし」が本当に似合う女性で、でもちょっと不器用なところもあって、そのバランスが底なしの魅力でした。
結婚式っぽい結婚式ではなく、深みがあって味があって、ちょっと粋な感じの結婚式。それを目指したいなと思っていました。でも、とにかく会場が決まらない。笑 式を挙げる神社に迷いはなかったけど、披露宴会場が決まらない。春を想定していた結婚式はじわじわと秋にシフトチェンジしながら、でも振り返れば、おふたりの結婚式は秋が似合ってた。結局、そうなるように出来てるんですね。
一緒に初詣を兼ねた打合せ?をしておみくじを引いたり、話したい(聞きたい)話がいっぱいで、なかなか本題に入れない打合せに反省したり、それでも職人気質のおふたりのこだわりが炸裂しすぎて進まない準備(ペーパーアイテムの直筆フォントが納得いかないって。笑)に「あの、明日ご自宅に行きます」と押しかけて「今やって!今日中にここまでやって!」と、謎のスパルタを発揮してみたり、なんだかものすごい濃密な時間を共にしたなと、改めて思います。
建築に惚れた神社での挙式、そして歴史ある料亭での披露宴。
前日、ご親族とおふたりはホテル泊。そしてなぜか私も同じホテルに部屋を取って、とにかくギリギリのギリギリまで近くに居たいと思わせるおふたりの魅力ったら、なんなんでしょう。夜、19時か20時頃だったかな、それぞれのご両親のお部屋に少しだけお邪魔しました。ここまでおふたりとどんな風に準備を進めてきたか。おふたりはどんな様子で、どんなお話を私にしてくれたか。プランナーとして、私は明日どんな気持ちでサポートするつもりなのか。息子、娘が結婚式を挙げる前夜の家族の気持ちに直に触れたくて、ずいぶん深入りさせてもらったものです。居心地の良い時間だったなぁと、何度も思い返します。
当日は早起きで、お支度を済ませて花嫁タクシーに乗り込んだら、まさかの花嫁が寝ちゃうとか、披露宴入場と同時に花嫁号泣とか(それを見て将史さんもゲストも笑ってるって、なんて素敵な光景なの!)、おふたりがゲスト全員をひとりずつみんなに紹介していくとか、これは本当におふたりにしか出来ない結婚式でした。素敵すぎた。
結婚式とほぼ同時に、難関試験に見事合格した将史さん。これ以上ないスタートになりました。さすがです。将史さんと季恵さんと過ごす時間がこんなに好きなのは、きっとおふたりも私のことが大好きだから。笑 そんなことも言えちゃうくらいのご縁に、心から感謝しています。また私の相談にも乗ってくださいね。