一見クールで(自他共に認める人見知り!?)いつも冷静なジャッジをしてくださる利光さんと、とにかく可愛い(女の子の『可愛い!』を独り占めしたかのような)愛美さん。
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無駄なお金をかけなくても、素敵な結婚式は出来ますか?
どのような方法があるのか
どうしたらいいのか
教えて欲しいです。
よろしくお願いします。
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丁寧に気持ちを伝えてくれたそのメールから、あの日へのカウントダウンが始まりました。愛美さんは、すでにたくさんのイメージを持っていました。携帯にはたくさんのイメージ画像が保管されていてさらにそれは、次から次へと増えていく!(笑)可愛いもの・流行っているもの・オシャレなもの・自分に似合うもの・その日を包んで欲しい空気感、そんなアンテナをしっかり張っていました。ただ、その『形の無いイメージ』をどのようにカタチにすればいいかが分からない状態でした。愛美さんが理想のイメージを妄想し、利光さんが現実的なメリット・デメリットを分析し、私がお2人の意見を踏まえて具体策を提示する。そんなバランスで進んでいった打合せでした。今振り返っても、このバランスはとても良かった!
いつの間にか、愛美さんと私の間には『なんとなく分かりますよね?』『イメージは、あんな感じね?』『あとは・・・・もう、お任せ!』といった、曖昧な表現が増えてきたように思います。こんな危険なやりとりが成立して、見事にズレなかったのは私たちのテレパシーが確立した証でしょうか(笑)私は愛美さんに、世界一可愛い花嫁に仕上げると約束しました。
こんなにもクリエイティブな才能に溢れた仲間がたくさんいること、そして、こんなにも快く協力してくれること、それは、おふたりが普段そうだから。きっと、普段『与えて』いるからなんだろうな、と思います。
デザインセンス抜群のカフェオーナーさんにペーパーアイテムを。
普段の愛美さんをよく知っている美容師さんにヘアセットを。
仲良しのメイクさんにメイクを。
大好きなお花屋さんに全てのお花を。
『普段』を知っているからこそ、そこから続いた『特別な今日』を最適な形で彩ってくれました。当日のお2人を囲む全てが今までのお2人の人脈や人柄で築いてきたものでした。お2人との打合せは、いつも賑やかでした。ケラケラと笑って過ごすその時間は、分かりづらさを恐れずに表現するのならPOPでカラフルで、マカロンや綿あめのような甘くてふわふわした空気に包まれていました。
でも、少しだけ気になることも。それは私の考え過ぎかもしれないし、それを掘り返す意味があるのか。さらりと話すそれぞれの小さなしこりは、どんな大きさでそれぐらいの深さなのか、その笑顔の奥をいつも見ていました。あれがやりたい
こんな風にしたい
こんな日を過ごしたい
キラキラした笑顔で話す愛美さんを隣で優しく見守る利光さんがいて、どんどん膨らむそのイメージが1つ1つ次々とカタチになる瞬間を見守っていました。
前日の夜、山のよう荷物を抱えて会場搬入に来たお2人。こんなに準備するのは本当に大変だったね、頑張ったね、と1つずつ確認している時でも『もっと作りたかった!ちょっと悔しい!(笑)』と笑い飛ばしてしまう愛美さん。『まぁまぁ、ここまで出来たんだから十分だよ。』と、そんな愛美さんをなだめる(?)利光さん。私が初めて会った日からずっと、触れた人すべてを笑顔にしてしまうような、突き抜けた愛情を持っているお2人が前日もいつも通り、何も変わらず、ずっと一緒に過ごしたお2人のままだったことに安心しました。
結婚式ってなんだろう
何のためにするんだろう
きっとおふたりは、分かっているようで難しいその意味を、ずっと考えていたと思います。キャッキャと進む時間の中でちゃんと受け取って、噛みしめて、解釈してくれたんだと、思いがけずお2人が私に贈ってくれた言葉の中に知りました。
プランナーとして頼られる幸せを、思い切り楽しませてくれたお2人。きっとこの先も、キャッキャと笑いながらハッピーを引き寄せて、おふたりらしく人生を楽しんでいくんだと、そんな様子をずっと見守っていきたいなと思っています。